これはノンフィクションです

一人だけ大変な目に合っているという状況が顕著になり、とうとう振り切った気がする。

一年に一度必ず実施される各店舗のサービス接遇テストの店舗代表者に今年も選出された。

かなりの重役のため、このテストの当日はテスト終了後は即退勤させてもらい、後日にでも店長からは何か労いの食事でもご馳走してもらえるだろうかなんて淡い期待もあった。

が、退勤はさせてもらえず、短い休憩をとった後、夜の予約客の中で一番人数が多く一番手間のかかるアレルギーだらけのお席を当然のように任され、 それがやっと終われば、昼も夜も人手不足で大量の片付け作業が残っており、それをやり続け、汗だくで床を磨き、重たい鉄鍋をいくつも運び、夜遅くまでまさに馬車馬のごとく働いた。

店長たち社員が私へ寄せているのは『信頼』ではなくて『甘え』だと確信した。

私の心がひんやり冷たくなるのを感じた。

とにかく報われたい。

お金と伴侶が心からほしいと思った。

でも、『なんでもニコニコ淡々とやっているといつか絶対本当の仲間と出会える』とふと強く感じた。

『結婚もするだろう。私に相手がいないわけがない。』とも今は感じる。

自信がついたのかもしれない。

見た目は働きすぎでほぼ毎日山姥だけど、いい女性だと思う。

ずるいところがない珍しい人間だなと。

そのテストの日の私はシンデレラや白雪姫のような人間だと思った。

店長たちはいい人のふりをした継母たち。

継母たちのことは頭の中から捨てて、ニコニコ淡々となんでもやろうと思った。

この心境の変化は極限まで頑張った成果だと思う。