身体障害者の聖人 聖ヨゼフ・コトレンゴ 8 - キリストのあかしびと 公教会の教父たち

身体障害者の聖人 聖ヨゼフ・コトレンゴ』アロイジオ・デルコル神父、8

「キャベツは、植えかえないと、大きくならない」といったあのことばを、コトレンゴ神父は、どんどん実現させます。これまでの家は、若い女性の仕事場と貧乏な労働者の子どもたちに残して、さらにまた一つ、別の所に、別の幼椎園をひらきました。でも、かれの心はいつも病人を忘れることができません、"さて、どこにキャベツを植えかこうがいえようか?"と、みっけたのは、トリノ市郊外のヴァルドッコというところにあった一軒の家です。

 部屋が二つ、牛小屋とかれ草おき場もあるし、それに納屋までついています。"よし、これにきめた"とコトレンゴ神父。

 まもなく、かれの友人だった建築技師が来て、どんどん病室用に改造されていきます。そのなかに、かいがいしく働くコトレンゴ神父の姿がみえます。

 改造がおわると、コトレンゴ神父は、この家を遊ばせておくことができません。さっそく買ってきたのは、一匹のろばと車です。

「まあ、神父さま、どうしてこんなものを?」といぶかしむ人々も、すぐ、なるほどと分る時がきました。それは、1832年4月27日の土曜日、かれが聖母にささげた、正式に病室を移す日です。

 やがて、3人のシスターにつきそわれた一台の車がしずかにろばに引かれて、やってきました。車上の病人は、まっ白なシーツに包まれた老人。でも、ブウーンと、鼻をつくいやな臭い!それほど病気はひどいのでず。股に、目をそむけたくなるような壊疽がありました。